「エピソード記憶には『罪悪感』が。。。」の記事

メンタルと痛みの専門院
メンタルボディケア吉祥寺の中尾です。

いつもブログを読んでくださってありがとうございます。

本日は、エピソード記憶には『罪悪感』が。。。　という患者さんのお話です

極度の坐骨神経痛(VAS10/10)で通院中の60代女性の患者さん。
継続施術にて、徐々に症状が快復してきました。

坐骨神経痛は構造的に神経圧迫ではなく、
心理的原因によるのもでした。

生体反応検査で『エピソード記憶』の反応が新たに見つかりました。

『エピソード記憶』とは、その症状が発症する経緯の事ですが、
何をどうしたという行動が大きな問題ではなく、
その際に感じていたことが身体に影響していることが多いです。

もう、4ヶ月前のエピソードですが、潜在的には脳が緊張したままになっていました。

お話しをお聞きしたところ、
そのころ痛めた足の怪我がまだ完治していなくて
『やりたくない競技をやらないといけなくなったことが辛かった』そうです。

このお話をされた途端に、右足に痛みが出て右手にも軽い痙攣が始まりました。

そのときのストレスが条件反射で身体に痙攣という反応が出てきたのです。
条件反射としては明らかに根本原因が判明したことになりますので、
この反応に対して解放施術を行います。

この痛みは根本原因と向き合えた証しであり痛みも瞬間的すぐ治まります。
患者さんも驚いたご様子ですが、
これは潜在的ストレスが解放する流れでの好転反応です。

エピソード当時は『ＮＯと言えない』状況だったそうですが、
日常生活においても『ＮＯ』はあまり言ったことがなく、
どうしても仕方ない事情でお断りする場合でも
毎回『罪悪感』に悩まされるとおっしゃっていました。

そもそも何かにつけ『罪悪感』を持ってしまいがちのため、
無意識に『ＮＯ』も言えなくなるというマインドになっていました。

大概は『罪悪感』に悩むほど、
相手は気にしていることではないと
患者さんも分かっているようですので、
自分が変わるしかありません。

完全主義が自分にストレスになり、
それが痛みとなって脳に信号を送っています。

例えるなら、痛みやしびれは火災報知器です。
ジリリリリッー！と鳴って、火事ですよと脳に教えてくれているのです。

この火事というのは根本原因のことです。

患者さんは痛い部位が気になってしまうには当然ですが、
施術者が痛い部位にアプローチしているようですと何も解決できません。

痛みの部位に原因がないので、
痛みの部位には触れることなく施術します。

脚やお尻の痛い部位をマッサージしたり、
骨盤や腰椎にアプローチしても結果が出ないのはこういったメカニズムだからです。

『火事(罪悪感)』を消さなければ『火災報知器(痛み)』は止まりません。

「火事」と「火災報知器」との関係性は正常な生理反応なのです。

マインドを自力で変えるのは容易ではないので、
当院のＭＢコーチングでこれから『罪悪感』と向き合っていきましょう。